池上エリアリノベーションプロジェクト開始から約1年半、初のリノベーション物件が3件続けて開業します! ~商店会の活性化など、まちに新たな動きも生まれています~

空き家活用/リノベーション ニュース

大田区と東急株式会社(以下、東急)は、駅を中心とした地域の持続的な発展を推進する協定を2019年3月に締結し、「まちにある地域資源を活かし、まちの人が主役になるまちづくり」を趣旨とした「池上エリアリノベーションプロジェクト」(以下、本プロジェクト)に取り組んでいます。
今般、本プロジェクトの中心的取り組みである空き家・空き店舗の活用支援によって、池上エリアの物件 オーナーと、池上エリアで開業意欲のある事業者のマッチングが実現し、リノベーション物件「つながるwacca」・「たくらみ荘」(2020年8月)、「ブックスタジオ」(2020年9月)の3件が開業します。 「つながるwacca」は、「身体」と「対話」をベースにしたつながりの場を目指す、地域に根差した多目的スタジオです。本プロジェクトの入居者募集企画で物件オーナーのミノラス不動産株式会社が選定し、介護福祉士の社交ダンサーと管理栄養士のヨガインストラクターの夫婦が提案した「つながるwacca」の入居が決定しました。
▼「つながるwacca」内装ワークショップの様子(3月時点の様子)

「たくらみ荘」は、アウトプット型探究学習塾「エイスクール」が運営するシェアスペースで、探究学習プログラムを中心に、多世代が学ぶ機会を提供します。本プロジェクト発行のフリーペーパーでの取材をきっかけに、物件 オーナーから自店舗2階の活用の提案を受け、本プロジェクトの推進拠点「SANDO BY WEMON PROJECTS(さんど ばい ゑもん ぷろじぇくつ)」(以下、SANDO)でポップアップ営業中であったエイスクールとのマッチングが実現しました。
▼「たくらみ荘」内観

 「ブックスタジオ」は本屋が無い状況が続いていた池上エリアに生まれる、棚一つ分の小さな書店が集合した お店です。運営も書店主たちでシェアし、来店者や書店主同士など本を媒体にした交流の場をつくりだします。 池上の設計事務所と動画配信スタジオが共同運営するギャラリー・イベントスペース「ノミガワスタジオ」とのマッチングにより実現しました。
▼「ブックスタジオ」内観

 さらに、本プロジェクトをきっかけに地域の活動にも新たな動きが生まれています。
 2019年5月のSANDOの開設により、池上エリアの若手事業者の交流がさらに活発となり、商店会内では若手会員中心に商店会マップが制作されるなど地域を活性化する活動が生まれ始めています。大田区と東急は、池上エリアの若手事業者に向けた、まちづくりに関する勉強会を2019年からスタートしています。

 大田区では、池上エリアにある本門寺公園の将来活用を検討していくため、地域の方々を交えて、公園の魅力を再発見するワークショップを行いました。また、まちが魅力的な状態であり続けるために、地域課題の一つ   である個人商店の事業承継について幅広い視点での検討を行っています。

 今後も大田区と東急は、地域の方々と協働しながら地域の持続的な発展を目指し、さらなる空き家・空き店舗などの遊休不動産・公共施設の活用や、地域課題に取り組む人材の誘致・育成などを推進していきます。

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