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第34回日経ニューオフィス賞「ニューオフィス推進賞」、「DFA Design for Asia Awards」受賞の注目オフィス 築60年ビルに新たな価値を吹き込んだリクルート新オフィス竣工 #リノベーション

空き家活用/リノベーション ニュース

株式会社コスモスモア(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:枝廣 寿雄、以下「コスモスモア」)が設計・施工・PM(プロジェクトマネジメント)を担当した、株式会社リクルート(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:北村吉弘、以下「リクルート」)のオフィス移転プロジェクト「KUDANZAKA PORT PARK」は、快適で機能的なオフィスを表彰する第34回「日経ニューオフィス賞」の『ニューオフィス推進賞』と、アジアの価値観や視点を世界中に広めることのできる優れたデザインプロジェクトに贈る「DFA Design for Asia Awards」の『Merit Award』を受賞。
「KUDANZAKA PORT PARK」は、大学としても使われていた歴史ある築古ビルに新技術を取り入れ、これからの働く場の在り方を体現したオフィスとなっていくという。

プロジェクト背景

リクルートは会社統合を控えた2019年12月、新しい働き方への創造をテーマに新オフィスへの一部移転のプロジェクトを始動。
ワーカーの増員対応や賃料の効率化等の経営課題に対し、築60年の大規模ビルを賃借しリノベーションをするという解決策を打ち出した。
移転先はリクルート設立と同じ1960年築の全5棟からなる延べ11,567平米の建物。
築古ビルが持つ独自の良さと最新のテクノロジーを組み合わせた、SDGsの12番目の目標である「つくる責任、つかう責任」への挑戦でもあるという。
働く環境が目まぐるしく変わる今、次の変化へ対応する柔軟さを残しながらここで働く1500人が「安心安全に集い、快適に働くことができる」オフィスを考えたという。

NEWオフィススタンダードへの提言 4つの施策
1.SDGsの目標に貢献
間仕切りを排除し、可動パーティションやカーテンで部屋をゾーニング。
床から天井までの密閉された壁を排除することで、将来のレイアウト変更や移転にも柔軟に対応ができ、工事により発生する資材や廃棄物の最小化が可能。
OAフロアを敷設しないことでオフィス構築時に使用する資材の削減につながった。
また、電源はフラットケーブル、モバイルバッテリーを採用。
それにより、充電する場所にとらわれず身軽にどこでも働くことが可能となった。

簡易間仕切りにより間仕切りフリーのオフィスに。
密閉空間を設けないことで感染症対策にも。

2.何も触れずに過ごせるオフィス
かつてないほど「触ること」に敏感になった社会的背景を踏まえ、オフィス内で物に触れる機会を88.13%削減。
タッチレスエレベーター操作盤、タッチレス照明操作盤、タッチレス扉開閉ボタンなどを採用し、安心して集える感染症対策と利便性の向上を実現。

関連資料:非接触照明スイッチとエレベーター操作盤をオフィスに導入
https://prtimes.jp/a/?f=d23149-20210827-061113102be7296b501785d411664de2.pdf

エレベーターのボタンをタッチレス化
照明スイッチの切替ができるタッチレス操作盤

3.ワーカーの活力を養うウェルビーイング拠点
リモートワークが続く従業員の精神面肉体面のケアの一環としてウェルビーイングを取り入れたという。
自然あふれる立地を生かし、九段下の豊かな自然を感じながら仕事ができるようワーカーを窓際に配置するレイアウトとし、身体的・心理的健康の両面から支援している。
5棟ある内の中央棟にコンビニやリフレッシュエリアなど人が集まる場を設け、オフィス内の巡回や歩行を積極的に促す設計としたという。
ワーカーの周辺地域への理解促進と運動機会の提供を目的に、皇居ランができる立地を生かして、シャワー付きのランニングステーションを1階に設けている。

大窓に映える九段下の緑を眺めながらワーク
周辺の推薦コースが描かれた壁のあるランニングステーション

4.チームでのABW(アクティビティ・ベースド・ワーキング)
希薄化が危惧されるつながりを再構築するためのコミュニケーションの場の創出として、チームとして働きやすい場を多数用意。
・少人数で活発に意見を出し合えるブレストゾーン
・チームのサイズや活動シーンに応じて多様に使えるスペース
・5人以上のグループ枠に最適な障子のような可動式間仕切りのあるミーティングルーム
・二人で集中して作業ができるハイフォーカスルーム
・導線から外れた場所に気分転換ができるラウンジエリア

障子のようなデザインの可動式間仕切り
空間を仕切る役割も持つ可動式ホワイトボード

日経ニューオフィス賞概要
日経ニューオフィス賞とは、「ニューオフィス」づくりの普及・促進を図ることを目的に、創意と工夫を凝らした模範となるオフィスを表彰するもので、1988年から一般財団法人ニューオフィス推進協会と日本経済新聞社が共催で実施。
本プロジェクトが受賞した「ニューオフィス推進賞」は、応募総数152件の中から16のオフィスが選ばれた。
表彰式は9月6日(月)に東京にて開催予定。

<「日経ニューオフィス賞」URL>
https://www.nopa.or.jp/prize/

DFA Design for Asia Awards概要
DFA Design for Asia Awardsは、アジアの価値観や視点を世界中に広めることのできるアジア地域における優れたデザインプロジェクトを表彰するもので、2003年より香港デザインセンター( http://www.hkdesigncentre.org/ )が主催で開始したデザイン賞。
2020年には、20もの国や地域から応募があるなど、世界的に注目されている。

<「DFA Design for Asia Awards」URL>
https://dfaa.dfaawards.com/
https://digitalpr.jp/r/45806

株式会社リクルート 九段下新オフィス概要
所在地:東京都千代田区九段北1丁目14-6 九段坂上KSビル
ビル竣工:1960年
階数:地上7階 地下2階 塔屋2階
構造種別:北西南棟…鉄筋コンクリート造、中央棟・東棟…鉄骨造
事業主:株式会社リクルート
設計:スキーマ建築計画(1~2階 、7階什器)/株式会社コスモスモア(3~7階)  
サインデザイン:株式会社village®️
施工・PM:株式会社コスモスモア

株式会社コスモスモアについて
コスモスモア(URL:https://www.cosmosmore.co.jp/)は、リクルートグループのリフォーム事業を担う会社として1990年に設立。
その後、親会社のコスモスイニシア(JASDAQ.8844)と共に2013年に大和ハウス工業(東証一部.1925)のグループ企業となった。
オフィスデザインをはじめ、古くなったビルのリノベーションやオフィスビルのコンバージョンも手掛けるファシリティ事業や、スポーツ施設・商業ビル・アパートなど様々な用途の新築建物の構築を手掛ける建築事業ほか、総務アウトソーシング事業、マンション販売支援事業などを展開。

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